ご家族にとってベストなリビングは?
一緒に考えましょう。
どのように過ごしたいか、どのような雰囲気が好きか、敷地にはどのような特徴があるか、打ち合わせを重ねながらご家族にぴったりのリビングを設計したいと思っています。
コンパクトなリビングも窓の位置や部屋の形次第で広々と感じられます
同じ面積なら、真四角の部屋よりもヒョウタンのように途中がくびれている部屋の方が広く感じられます。部屋の端から端までの距離が長くなり、奥の広がりを想像できるからです。部屋が実際にくびれていなくても、階段やキッチンで半分隠すのも効果的です。また、部屋の突当りを窓にすると、屋外まで視線がのびるのでさらに部屋が広く感じられます。
手前のリビングと奥の来客室の間がくびれていて、突当りに窓があるので広く感じます。
左の階段とキッチンの奥に裏庭が、階段の上に中2階も見えるので広く感じます。
隣家に囲まれていても光が溢れるリビングに
周囲を隣家に囲まれている敷地でも、空から光を呼び込めば、明るく気持ちよい家になります。リビングが最上階ならトップライトが効果的です。1階まで光を届かせるには、2階の床を一部透明にしたり、吹き抜けを作ったり、筒状の小庭をつくるのもおすすめです。
一坪の筒状の小庭や階段の上から光が落ちてきます。
1坪サイズの大きなトップライトから光が差し込みます。下の階まで光が届きます。
冬は陽射しをたっぷりと受けて暖かく、夏は屋根に上がってトップライトにカバーをかけて涼しく過ごしています。
吹き抜けがあると家のどこに居ても家族の気配が感じられます
吹き抜けがあると、1階と2階に一体感が生まれます。書斎で仕事をしていても、子ども部屋で友達と遊んでいても。風邪をひいて寝室で寝ていても、リビングにいる家族の気配を感じられます。中2階など床の高さに段差のあるスキップフロアにも同じ効果があります。くるくると回れるつくりにすれば、子ども達には恰好の遊び場にもなります。
リビングから階段を数段登って中2階へと、建主のお子さんがぐるぐる回って遊んでいます。
冬でもお天気の良い日は南の窓からの陽射しで暖かく、お天気の悪い日は床暖房で足元を温めて心地良く過ごしています。
2階に居ても、リビングや中2階に居る家族と一体感を感じられます。
程よい距離を保ちながら、家族の気配を感じられるのは良いですよね。
窓の位置に気を配り、季節を感じられるリビングに
例えば小さな垣根でも、敷地のまわりに緑があるなら眺めを楽しめます。緑のない敷地でも、庭に木を1本植えるだけで景色が生まれます。低い位置に窓をつくれば隣家は見えず足元の草花だけが目に入り、高い位置に窓つくれば空だけが広がります。風の通り道を見つけて窓をつくれば心地よい風が入ってきて、近くにウメやキンモクセイの木があれば香りも運んでくれます。敷地のよいところを見つけて、季節を感じられる窓をあけたいと思っています。
緑道沿いに庭をつくりました。窓を全開にできるようにしてテラスを第二のリビングにしました。
天気の良い日はテラスで食事もできますし、お風呂上がりの夕涼みのも◎
天井までの大きな窓の外には空が広がります。お向かいの家はベランダの手摺で半分隠しているので気になりません。
正面の小窓からは、隣のお屋敷の緑も楽しんでいます。
隣家に囲まれた敷地ですが、北側の一角にある竹林の景色を楽しんでいます。
ここだけ見ると、家に囲まれているなんて思いませんよね。
2方向の景色が良ければ、まるで自然の中にいるようなリビングになります。
インテリアは、好きなテイストや大切にされている家具に合わせています
リビングのインテリアは、床、壁、天井、窓、ドアの仕上げの組み合わせで印象が変わります。木は色合い、木目、節の有無、板の幅、肌合いによっても雰囲気が異なるので、家具との相性も考えながら選んでいただいています。また、家具が映えるように壁はシンプルなデザインを心がけています。作り付けの収納は家具と似合わないことも多いので、壁に見えるデザインにしたり、家具と合わせて計画したりしています。
すっきりとしたインテリアをご希望されたので、窓は天井までの細いアルミ製に、壁と天井はシンプルな白塗装にしました。
床とドアはチーク、薪ストーブはモルソーのものを選ばれました。
無垢の木の家具を大切にされていたので、家具に似合うように、高い天井に梁を見せて少し重厚感を持たせています。
窓は木製、床はカバ、壁は白塗装を選ばれました。
リビングの一角にある眺めを楽しむコーナーです。景色に合わせて、壁と天井を存在感の強い唐松の板張りにしています。
床は家具とのバランスも考えて、大判のタイルにしています。