海を一望できる3階建ての家をご希望されました。海を望める2階のLDKを中心に、眺めと2つの吹抜けと素材を楽しめる家にしています。

この家の特徴

水平線を眺めながらお食事

水平線をよりダイナミックに楽しめるように、ダイニングキッチンの窓は2つ繋げて幅7mにしました。料理も、食事も、海を眺めながら。窓の外には同じ幅7mのベランダをつくり、眺めを邪魔しないように手摺をワイヤー張りにしています。

リビングは吹抜けで広々

岬の眺めをよりダイナミックに楽しめるように、リビングは抜抜けにして、窓を上下に3つ繋げて高さ5m にしました。ダイニングキッチンとワンルームで、玄関の吹抜けとの間もガラス張りなので、とても広々としています。夏の日差しを遮るように、窓の上に屋根を大きく張り出しています。

階段を家の真ん中に

階段を家の真ん中にして、上り口・下り口から左右の部屋へと分かれる間取りにしました。壁に挟まれた階段から各階に降り立つと、左右に景色が広がります。廊下の面積も節約できて、その分部屋を広く使っています。

素材の組み合わせを楽しむ

中央の階段を挟んで、海側の天井はシンプルな左官仕上げに、崖側の天井は存在感の強い梁をあらわしています。壁は左官仕上げ、シナ合板、外壁と同じ金属を使い分け、床はコルク、チーク、麻織物、畳、モルタルを使い分け、部屋ごとに素材の組み合わせを変えて楽しんでいます。

玄関をギャラリーに

ご主人の造形作品を展示するために、玄関の土間の上は吹抜けにして、1階左のコルクの間、1階正面の板の間、その上の畳の間と組み合わせてギャラリーとして使えるようにしています。吹抜けに面する部屋との間はガラスや引き戸で仕切り、空調が効くようにしています。

3階は最高の眺め

3階まで上ると海の眺めを遮るものがありません。寝室の正面には水平線、横を向けばリビングの吹抜けの向こうに岬が見えます。隣の洗面所と浴室からも同じ景色を眺められます。

車が入れない敷地

道路が階段状で車を乗り入れることができないので、全ての材料を人力で担ぎ上げました。
3階建ての上棟も大工さんと鳶さんの手で行いました。工事は大変でしたが、苦労した分家の前に広がる景色は素晴らしいです。

DATA

所在地 神奈川県三浦郡
用途 専用住宅(家族構成:夫婦+子ども)
構造・規模 軸組み木造3階建て
敷地面積 665.47㎡(200.90坪)
延床面積 147.04㎡(44.39坪)1階床面積:57.94㎡ 2階床面積:50.70㎡ 3階床面積:38.04㎡
完成 2005年01月
設計・監理 矢部真知子一級建築士事務所
施工 有限会社エスエス 担当:大内 功
その他