最近ピッキング被害が話題になっていることもあり、コストがかかっても安全対策には力を入れたいという建て主さんが多い。
そこで、「泥棒の裏をかく家づくり」とか「現役の泥棒Aさんに聞く・私が入りたくなる家の条件」などの記事を見かけたら、必ず目を通すようにしている。
私「窓まわりには防犯用に、雨戸・シャッター・面格子などを取り付けますか?」
建「共働きだと、朝雨戸を開けても日中無人になってしまうから出かけにまた閉めることになりますよね。帰る頃には暗くなっているので、1日中閉めっぱなしになりそうですね」。
私「電動シャッターなら楽だから、朝だけでも開けられますよ。コストはかかりますが」。
建「日中シャッターが閉まっていると、殺伐とした感じがしますよね」。
私「防犯硝子にしたらいかがでしょうか?どろぼうは侵入に5分、物色に5分と言われていますから、5分で侵入できないつくりにすれば侵入されにくいですよ」。
建「防犯硝子にすれば安全なのですか?」
私「防犯ベルや防犯カメラ、人感センサー付きライトも合わせて取り付けるという方法もあります」。
建「防犯カメラをつけようか?」
私「鍵のタイプもいろいろありますよ。玄関はピッキングできないタイプのもの、窓のクレセントはダイヤル錠にすると侵入されにくいですよ」。
建「他に気をつけた方がいいことはありますか?」
私「裏や隣家との間はじゃり敷きにすると泥棒が歩きにくいですよ。背の高い塀があると泥棒が隠れやすいですよ。2階の窓の下に樋やエアコンの室外機などがあると泥棒がそれを足がかりに入りやすいですね。泥棒の気持ちになって図面上を歩いてみましょう」
おかげさまで、近頃すっかりどろぼう業に詳しくなった。住宅街を歩いていると、人目が少ないなとか、ここの窓は破りやすいなとか、このルートで上れるな、などと思ってしまうのである
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